流儀紹介
《気樂流柔術》
氣樂流柔術は十五流派を極めた中興の祖と謂われた飯塚臥龍斎興義より伝わ
る総合武術である。「當田流・無敵流・気楽流」三流派秘術の傅として柔・剣
・居合・棒・鉄扇・契木・鎖鎌術等を鍛錬継承している。柔術を表看板として
いるが戦場における全ての状況を想定して修練を続けている古流武術である。
其の伝授している武術の内、契木術・鎖鎌術は鎖武器術の白眉と謂える。幕末
から明治時代に於いて上州(群馬県)・武州(埼玉県)に伝えられ戦前までは
多くの師範家を輩出した。その伝搬地域によって伊勢崎系・甘楽系・秩父系の
三大潮流に大別される。其の全ての技法は現在、武備舎・岩井虎伯によって群
馬県富岡市に於いて鍛錬研究され、全国規模で多くの師範を育て上げている。
《戸田流兵法》
名人越後と謂われた當田越後守信正から伝わる剣・長巻・槍・棒・半棒・隠
し武器術等を含む総合武術である。因みに『戸田・當田・富田・冨田・外田・
外他・当田』流の名称は全て『トダリュウ』と読み、音で伝わったものを異な
った文宇で表したに過ぎず、伝えられている流儀伝記の内容は殆ど同じである。
また一刀流剣術等、多くの剣術流派の源流とも謂われている。 特に外之物秘
武器としての隠し武器「寸鉄術・手之内術・分銅鎖術」の三武器術を完全な形
で伝承しているのは古武術錬成武備舎のみである。
古武術錬成武備舎に於いては上記の二大流派の他に鐵芯流抜刀術・琉球古武
術・大東流系柔術・本部御殿手等も修練し、本覚克己流十當術・円明流懐剣術
・南蛮千鳥鉄術等の特殊武器術の研究習練も行っている。